2017年11月12日

芸能人の親子だけではない

名誉牧師 藤波勝正

芸能人やその子供たちが麻薬に負けて常習するようになり逮捕されるニュースを見聞きします。成人した子供が逮捕されたときに親が取材を受けている光景が放映されると、いつも見るに堪えなくなり、テレビのスイッチを切ってしまいます。

親が有名人でなければ、これほど騒がれずに逮捕され、裁判を受け、そのあとにはその人なりの人生があると思いますが、有名人の子供ということで、ニュースになってしまいます。そんな時、親が子育てについて質問され、謝罪する姿に心が痛みます。

そのような人たちの子育てについて論評するつもりはりませんが、親子ともその罪のゆえに苦しんでいる現実に目を留める必要があります。親に育てられ手いる中で、将来罪を犯し、捕らえられ、裁きを受けることを目指した子供はいないでしょう。親としても、子供が犯罪者となることを願って育てた人はいないと思います。

最初は、だれもがやっていることだから、少しだけだから、1回だけだからと罪を犯してしまいますが、その一つの行為から深みにはまり、自分で自分をどうすることもできない現実に追いやられ、人生を狂わせてしまう場合が多いのではないでしょうか。罪が習慣化され、当たり前になり、ついには、仕方がないと言って新たな生活をする意志までもが薄くなります。心の奥では正しい道を歩みたいという願いを持っていても、自分で自分をどうすることもできない状態に陥るのです。

聖書は、罪を犯している人は罪の奴隷になっていると言います。奴隷は自分の意志のとおりに行動することができませんが、罪を犯し続けると、自分の意志によって罪の支配から逃れることができなくなってしまいます。薬物、賭け事、飲酒、性犯罪などの罪の奴隷になってしまう人が多くいます。逮捕され、罪が公になり、罪の行為の恐ろしさを痛感すると、多くの人は「これからは罪に決して負けません。必ず罪に勝ちます」と固い決意を表明して更生を誓いますが、このような決意表明をした人に限って再び罪に走る可能性が高いと言われます。そして、再び罪に負けてしまった自分の弱さを嘆くのです。

私たちは自分の意志では決して罪に勝つことができない弱い人間ですから、救い主が必要です。それとともに、私たちの弱さに同情し、励まし、支えてくれる家族、友人などをいつも必要としています。

聖書の記者は「私には、自分のしていることがわかりません。私は自分がしたいと思うことをしているのではなく、自分が憎むことを行っているからです」(ローマ7:15)と人間の弱さを認め、「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか」(ローマ7:24)と助け手が必要であることを告白し、「なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです」(ローマ8:2)と救いの道を宣言しています。
posted by pastor at 00:00| 教会通信「はぴねす」

2017年10月28日

クリスマスコンサート


ファゴットの演奏  今井潤子

2017年12月2日(土)
開場17:00 開演17:30

会場
 キリスト兄弟団小田原教会

入場料
 一般・大学生 前売450円(当日500円)
 中学・高校生 前売250円(当日300円)
 小学生以下無料

○ 同席される小学生のお子さまには入場整理券(無料)が必要です。
○ 小さなお子さまには別室の用意もあります。

今井潤子(ファゴット)
幼少からピアノを始め、クラシック音楽に親しむ。中学では陸上部に所属。高校の吹奏楽部で本当はオーボエを吹きたかったのだが、経験者優遇システムにより玉砕。その後ファゴットに出会い、そのフォルムと音色に一目惚れし相棒とする。東京藝術大学音楽学部卒業。桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。ファゴットを保科聡子、岡崎耕治、岡本正之、河村幹子の各氏に師事。現在はオーケストラ、室内楽、ソロ等、多岐にわたって活動中。最近は朗読や芝居の表現でも活動の幅を広げている。ユーオーディア管弦楽団ファゴット奏者。平山音楽院講師。Trio bouquet、ちーむ2.5次元メンバー。シャローム福音教会会員。

岩上恵理加(ピアノ)
6歳よりピアノを始める。東京都立芸術高等学校音楽科(ピアノ専攻)卒業、国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学指揮/コレペティートル・コース(コレペティ)修了。現在は声楽や指揮の伴奏を中心に演奏活動を行い、複数のオペラ団体の稽古ピアノを務めている。これまでにピアノを丸山もと子、遠藤志葉、桑山真理、堀田万友美の各氏に、アンサンブル、スパルティートを河原忠之、小谷彩子の各氏に、声楽を与田朝子氏に師事。インマヌエル武蔵村山田園キリスト教会会員。

お問い合わせ:キリスト兄弟団小田原教会 Tel. 0465-36-1128
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2017年10月08日

私が愛してきた台湾の少数民族

名誉牧師 藤波勝正

今年の7月、台湾の原住民(台湾では「原住民」と呼びます)アミ族の漁民と沖縄の漁民との関係、台湾山岳地帯のブヌン族の自然を愛する姿を描くドキュメンタリー映画を見に行ってきました。日本と台湾の原住民との深い関係と自然を愛する彼らを確認することができました。

私は、台湾の原住民の教会とは37年以上の長いお付き合いがあります。数えきれないほど多くの教会をお訪ねし、その大部分の教会では説教し、信徒たちと親しい交わりをしてきました。

台湾の原住民族は、インドネシアやフィリピンなどのほうから渡って来て、多くは山岳地帯に住み、狩りを中心とする生活をしていた16民族を指し、いわゆる近代文明から離れた存在でした。自然を愛しながらも、昔からの言い伝えに支配され、自然を恐れる生活をしていました。昔からの因習により、首狩りの習慣もありました。最初に台湾を訪問したときには、かつて首狩りをした経験を持ち、後にキリスト者となったお年寄りにお会いしました。

日本は1895年から敗戦まで台湾を統治していました。日本政府の動機と目的は正確にはわかりませんが、原住民を狩り中心の生活から農業中心の生活に変換させるため、耕作に適した土地に強制的に移住させ、生活のためと言って開墾と生活基盤工事をさせました。古い因習の生活から離れるように指導し、神社参拝を強要し、日本語を教え、小学校3年程度まで教育を施し、日本語の名前をつけさせました。生活の劇的変化のゆえに病死する者も現われる悲劇となり、暴動を起こした部族もありました。

戦後、日本語教育を受けた平地の漢民族のキリスト者が原住民に伝道し、原住民たちは部族を挙げてキリスト者になりました。私が37年前に訪ねたときには、山岳地帯では板のように薄い石を積み上げた家、沿岸部では竹製の家に住んでいましたが、キリストを愛する原住民たちは、煉瓦とコンクリートで立派な教会堂を建築し、教会を中心に暮らしていました。

自然を恐れる生活から、創り主、愛の主を信じる平安な生活が与えられました。イエスの十字架による赦しの恵みを知り、憎しみと恐怖の生活から愛の生活に変えられました。各部族で言語は違いますが、今でもキリスト教用語として多くの日本語が用いられています。

キリスト者となった原住民たちは、日本が行なった残虐な行為に触れることなく、私を神から遣わされた者と受け入れ、私が語ることばに耳を傾けました。聖書に「ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです」(Tペテロ1:18〜19)とありますが、台湾の原住民がイエスを神と信じたとき、自然に対する理由のない恐怖から解放され、罪の赦しを経験し、赦し合う心が与えられ、主に愛されたように互いに愛し合う者に変えられたのです。
posted by pastor at 00:00| 教会通信「はぴねす」